ファイルリスト:小物
視覚障害者の方のリクエスト「フロッピーやMOに何が入っているかリストを作って管理したい」というのをお聞きしました。
晴眼者なら各メディアのシールにメモを書いて貼って、内容を書き換えたらはがし貼りなおしとするでしょう。何人の方は、点字テープを作ってもらって貼っていらっしゃいますが、はがしにくいし、自分でなかなかできないし。
で、リクエストを下さった方は、メディアには通し番号のみを貼ってどの番号には何が入ってるかはパソコンでファイルとして管理しておきたい とのこと。そういうことができる方法はないかと相談を受けたのです。
とにかくメディアのファイルリストをテキストにすれば並び替えでも結合でも加工は何とでもなるので、dir と リダイレクト で以下のようにしてみました。
Program Files\uty などに
drive_a.bat とファイルを作り、中身を
dir a: > a:\drivelist.kan
の1行とします。
このバッチファイルのショートカットをスタートメニューに入れ“えーどらいぶ”と名前を付けときます。
ご本人の使い方としては
- 当該フロッピーディスクをドライブに入れる
- スタートメニューから、“えーどらいぶ”を選択
- ファイルリストが drivelist.kan という名前でそのメディア(フロッピーディスク)に書き戻される
- ご本人が、上記出力ファイルをブレイルスターで読み込んで把握される
です。
(*.kan とは、ブレイルスターでテキストファイルとして読み込める拡張子です)
お持ちのスクリーンリーダーではDOS窓では音声が出ませんので操作を簡略化するためも実行時に何か入力したりはしません。実行させると勝手に終了して終わりです。
フロッピーかMO、USBメモリかなどは、ドライブレターごとに専用のバッチファイルを用意していました(Aドライブは drive_a.bat、Eドライブは drive_e.batなど)
並び替えしたい場合は、dirコマンドの“/O*”オプションを使うか、パイプでつないでソートするとOKです。
dir a: | sort >a:\drive_a.kan
オプションは dir /? で表示されますのでそれを見ていただくか、ここなど参考に。
とりあえず、評判は上々です。
VBとかでメディアの挿入を判断したり、いろいろエラー処理などしたものをさっと作れればいいんですが、UNIX出なもんで、細かいプログラムをパイプやリダイレクトでつなぐほうが性にあってる感じです…